執筆・監修: イ・ウォン院長(形成外科専門医・21美容外科 代表院長)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、対面診療に代わるものではありません。

「メーラーファットやジョールファットを吸引すると、老けて見えるって本当ですか?」。顔の脂肪吸引のご相談で、いちばん多い不安です。正直にお答えすると、この心配は半分正しく、半分は誤解です。取りすぎれば頬がこけて老けた印象になるのは事実。一方で、もたつきの原因が本当に脂肪である方にとって、適量の吸引はフェイスラインを整える有効な選択肢です。分かれ目は、①原因が脂肪か、たるみか、②量の調節、③「残す脂肪」の設計、の3つです。

メーラーファット・ジョールファットとは

  • メーラーファット: 頬の前方、ほうれい線の上あたりのふくらみを作る脂肪のまとまり。ここが大きいと、笑ったときに頬が盛り上がり、ほうれい線が強調されて見えることがあります。

  • ジョールファット: 口角の外側、フェイスラインの「もたつき」を作る脂肪。マリオネットラインやブルドッグ感の一因になります。

どちらも「あるから悪い」脂肪ではありません。顔の若々しさはボリュームにも支えられているからです。

「老けて見える」ケースの正体

脂肪吸引で老けて見えるのは、主に2つのケースです。

  1. 取りすぎた場合: 頬のボリュームは若い印象の土台でもあります。クリーブランド・クリニックの解説でも、フェイスリフトが失われたボリュームを足す手術ではないと説明されているように、一度失ったボリュームを戻すには脂肪移植などの別の手術が必要になります。だからこそ、吸引は「どれだけ取るか」より「どれだけ残すか」の設計が本質です。

  2. 原因がたるみなのに、吸引だけした場合: フェイスラインのもたつきの原因が脂肪ではなく組織の下垂(たるみ)であれば、脂肪を取っても印象は変わらず、むしろ皮膚が余って見えることがあります。原因の診断が先、施術は後。この考え方は「糸リフトと切開リフトの違い」でも詳しく説明しています。

つまり「老けて見えるかどうか」は施術の名前ではなく、診断と設計で決まります。

ダウンタイムはどのくらい?

顔の脂肪吸引は、数ミリの小さな入り口から細い管(カニューレ)で脂肪を吸引します。米国形成外科学会(ASPS)の解説のとおり、術後は腫れ・内出血が出て、圧迫による管理を行いながら段階的に落ち着いていきます。腫れの出方と引き方には個人差があり、吸引の範囲によっても変わるため、ご自身の場合の滞在日数とスケジュールはカウンセリングで具体的にご案内します。あご下(二重あご)の吸引については「二重顎の脂肪吸引とペリカン手術の違い」をご覧ください。

逆に「足す」とき、脂肪はどこから採取する?

フルフェイス脂肪移植のご質問で多い「どの部位から脂肪を採りますか?」にも、ここでお答えしておきます。移植用の脂肪は、一般に太ももや腹部など、脂肪のまとまりがある部位から採取します。顔の吸引で取れる量はごく少量のため、移植用の採取は別部位で行うのが基本です。採取部位はお体の状態に合わせてご提案します。生着率やダウンタイムは「フルフェイス脂肪移植の生着率とダウンタイム」にまとめています。

21美容外科の考え方。「引く」と「足す」を一人の執刀医が設計する

当院は顔の脂肪吸引と脂肪移植の両方を扱っています。だからこそ、「取るべきか、足すべきか、両方か」を、どちらかに誘導せずフラットに判断できます。カウンセリングから執刀まで院長が一貫して担当し、麻酔は手術範囲に合わせて体制を分けて管理します(詳しくは「睡眠麻酔?全身麻酔?」へ)。

相談前のセルフチェック

まずはオンラインでご相談ください

「私のもたつきは脂肪ですか?たるみですか?」という質問からで大丈夫です。渡航前の日本語オンライン相談で、お写真をもとに原因の見立てからご説明します。当院は新論峴(シンノニョン)駅7番出口から徒歩2分。21美容外科 日本語公式サイト(jp.21ps.co.kr)からお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問

Q1. メーラーファットを吸引すると、数年後に老けて見えませんか?
取りすぎた場合はその可能性があります。だからこそ当院では「残す脂肪」を基準に適量を設計します。将来のボリューム変化まで含めて、取る量はカウンセリングでご説明します。

Q2. 顔の脂肪吸引のダウンタイムはどのくらいですか?
腫れ・内出血が出て、圧迫管理をしながら段階的に落ち着きます。範囲によって変わるため、滞在日数を含めた具体的なスケジュールは相談時にご案内します。

Q3. 吸引した顔の脂肪を、そのまま移植に使えますか?
顔から吸引できる量はごく少量のため、移植用の脂肪は太ももや腹部など別の部位から採取するのが基本です。

Q4. たるみもあるのですが、吸引だけで大丈夫ですか?
原因が脂肪とたるみの両方にある場合、吸引だけでは印象が変わらないことがあります。リフトとの併用も含めて、診断のうえでご提案します。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応・リスク・費用は個人差があるため、必ず医師の対面診療のうえでご判断ください。