執筆・監修: イ・ウォン院長(形成外科専門医・21美容外科 代表院長)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、対面診療に代わるものではありません。

「輪郭とリフトを同時に受けられますか?」「鼻と輪郭を一度にやりたいんですが」。日本から渡韓して手術を受ける場合、渡航の回数を減らしたいという事情もあり、複数部位の同時手術(トータル整形)のご相談はとても多くいただきます。結論から言うと、同時手術は「できる・できない」ではなく「設計の問題」です。判断の軸は、①手術時間と麻酔の負担、②回復期が重なるときの体への負担、③部位どうしのバランス、の3つ。そして何より、一人の執刀医が顔全体を見て設計することが前提になります。

同時手術のメリット

  • 麻酔・入院・渡航が1回で済む: 部位ごとに分けると、そのたびに麻酔と渡航が必要になります。同時手術なら回復期もまとめられるため、お仕事を休む期間を一度に集約できます。

  • 顔全体のバランスで設計できる: 輪郭・リフト・鼻・目は、それぞれが顔の印象に影響し合います。別々の時期に別々の計画で手術するより、最初から全体のバランスを一枚の設計図で考えられるのは、同時手術の本質的な利点です。

  • 回復期が一度で済む: 腫れ・内出血の期間を人生で何度も繰り返さずに済みます。

正直にお伝えしたい、限界と前提

良いことばかりではありません。部位が増えるほど手術時間は長くなり、麻酔の負担も増えます。腫れが重なることで回復初期の負担が大きくなることもあります。だからこそ、

  • 全身状態や手術範囲によっては、あえて2回に分けることをおすすめする場合があります

  • 「何部位まで同時にできるか」は個数ではなく、合計の手術時間と麻酔の評価で判断します

  • その場で部位を追加する決め方は、国民生活センターが注意を呼びかけている「即日の決定」にあたります。組み合わせは渡航前の相談段階で固めておきましょう

よくいただく組み合わせ、3つの考え方

1. 輪郭手術と切開リフトを同時に
骨格(輪郭)と軟部組織(リフト)は扱う層が違うため、同時に設計する考え方があります。骨格を変えると軟部組織の乗り方も変わるので、どちらをどう先に考えるかは全体設計の問題です。それぞれの術式は「輪郭手術の術式ガイド」と「糸リフトと切開リフトの違い」をご覧ください。

2. 鼻整形と輪郭手術を同時に
鼻と輪郭は横顔のラインとして連続して見える部位です。同時に設計するケースはありますが、腫れの範囲が広がるため、回復日程には余裕を持たせます。

3. 糸リフトと脂肪吸引を一緒に
フェイスラインのもたつきの原因が「脂肪」か「たるみ」かで主役が変わります。原因の診断が先、組み合わせは後です。

いずれの組み合わせも「この組み合わせなら必ず可能」と一般化はできません。手術範囲・時間・お体の状態をもとに、ケースごとに判断します。

21美容外科の考え方。トータル相談が基本

当院のカウンセリングは、1部位のご相談でも顔全体のバランスを見るトータル美容整形の相談を基本にしています。カウンセリングから執刀まで院長が一貫して担当するため、複数部位の設計が「別々の医師の計画の寄せ集め」にならず、一人の執刀医の一枚の設計図になります。術前は3D-CTで骨格と軟部組織を確認し、全身麻酔の際は麻酔科専門医が手術中のモニタリングを、術後は回復室で担当看護スタッフが経過を見守ります(麻酔の体制は「睡眠麻酔?全身麻酔?」へ)。

同時手術を希望するとき、相談で確認したいこと

なお、日本の消費者庁は、美容医療を受ける前に治療内容・リスク・費用の説明を確認するよう案内しています。韓国での美容医療は自由診療で、日本の公的医療保険は適用されません。

まずはオンラインでご相談ください

「この組み合わせは同時にできますか?」という段階のご相談から歓迎です。渡航前の日本語オンライン相談で、全体のバランスと日程をあわせてご説明します。当院は新論峴(シンノニョン)駅7番出口から徒歩2分。21美容外科 日本語公式サイト(jp.21ps.co.kr)からお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問

Q1. 何部位まで同時に受けられますか?
部位の個数ではなく、合計の手術時間と麻酔の負担で判断します。お体の状態によって答えが変わるため、カウンセリングでご相談ください。

Q2. 同時に受けると滞在日数は長くなりますか?
回復期間の長い方の手術が基準になり、そこに余裕を加えて日程を組みます。組み合わせが決まった段階で、具体的な滞在日数をご案内します。

Q3. 分けて受ける場合、どの順番がいいですか?
一般には、骨格など土台に関わる手術の結果を踏まえて次を設計する考え方があります。ご希望の部位に合わせて、順番の設計からご提案します。

Q4. 同時手術は危険ではないですか?
手術時間と麻酔の負担が増えるのは事実です。だからこそ術前の評価と麻酔・回復の管理体制が重要で、状態によっては分割をおすすめすることもあります。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応・リスク・費用は個人差があるため、必ず医師の対面診療のうえでご判断ください。