執筆・監修: イ・ウォン院長(形成外科専門医・21美容外科 代表院長)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、対面診療に代わるものではありません。

顔の脂肪移植(脂肪注入)で最も多い質問が「どのくらい生着しますか?」です。複数の研究を統合した解析では、顔の脂肪移植の体積維持率は平均47%前後、報告によって26〜83%と大きな幅があるとされています。つまり「注入した分の半分前後が残る」ことを前提に、生着率のばらつきまで織り込んで設計するのが現実的な考え方です。数字の根拠と、生着率を左右する要因を順に解説します。

脂肪移植の生着率は? — 「平均47%前後、ただし幅が大きい」が研究上の答え

顔の脂肪移植後の体積維持率を扱ったメタアナリシス(PubMed掲載の統合解析)では、経過観察時点での維持率は平均47%前後、研究によって26〜83%と報告されています。別の系統的レビュー(脂肪移植の生存率レビュー)でも顔面部の生存率は30〜83%と、やはり大きな幅があります。

幅が大きい理由は、生着率が一つの数字で決まらないからです。脂肪の採取・処理の方法、注入する層と量、部位、そして患者さん自身の体質や生活習慣が絡み合って結果が変わります。「生着率◯%を保証」といった説明はこの研究状況と合わないため、幅があることを前提に、ばらつきを小さくする工夫を確認するのが賢い選び方です。

生着率を左右する要因とダウンタイム — 医学的な回復タイムライン

生着率に影響する主な要因は次の3つです。

  • 脂肪の処理: 採取した脂肪には麻酔液・油分(オイル)・不純物が混ざっています。これをどれだけ丁寧に分離・精製するかが、しこりや石灰化のリスクと生着の質に関わります

  • 注入の方法: 一か所に大量に注入すると中心部に血流が届かず吸収や壊死の原因になります。少量ずつ層を分けて注入する方法が広く用いられています

  • 患者側の要因: 喫煙、術後の急な体重変動、部位ごとの血流の違いなどが影響します

一般的な回復の流れは次の通りです(個人差があります)。

時期

経過の目安

術後1〜3日

腫れ・むくみのピーク。注入部と採取部の安静が中心

術後1〜2週

大きな腫れが落ち着く。採取部の抜糸・経過確認

術後2〜4週

見た目が日常レベルに近づく。初期の吸収が進む時期

術後1〜3ヶ月

生着する脂肪と吸収される脂肪が分かれていく時期

術後3〜6ヶ月

ボリュームが安定し、最終的な結果を判断できる時期

安全性については、4,577人を対象にした顔面脂肪移植の系統的レビュー(PMC掲載論文)で合併症の報告は2.27%とされ、内容は左右差、皮膚の凹凸、長引くむくみなどが中心でした。頻度は低いものの、凹凸や過剰注入の修正は簡単ではないため、最初の設計と注入の精度が重要です。

21美容外科のフルフェイスナノ脂肪移植 — 生着のばらつきを抑える設計

ソウル・江南(カンナム)エリアの21美容外科では、大量の脂肪を一度に注入する方式をとりません。[遠心分離+ナノフィルタリング(脂肪オイルの最小化)+層別の微細な多層注入+顔全体の立体バランスに合わせたデザイン]を組み合わせ、石灰化やしこり(生着不良)のリスクを抑えながら、本人の骨格になじむなめらかなボリュームを目指します。

また、以前の脂肪移植でしこり・凹凸・早い吸収を経験した方の再施術のご相談にも対応しています。再施術は初回より繊細な設計が必要になるため、以前の施術内容を共有いただいたうえで計画を立てます。

執刀するイ・ウォン院長は形成外科専門医(大韓形成外科学会 正会員)で、カウンセリングから手術まで一貫して担当します。術後は高圧酸素チャンバーなどの設備で回復をサポートし、日本語でのご相談にも対応しています。

渡航前のセルフチェック — 滞在日程のモデルと注意点

日本からフルフェイス脂肪移植のために渡韓する場合、次のような日程が一つのモデルになります。

  • 1日目: 到着・対面カウンセリング・術前検査

  • 2日目: 手術(脂肪採取+注入。術後は院内で経過観察のうえ帰宅)

  • 3〜5日目: 腫れの経過確認、採取部のケア

  • 5〜7日目: 採取部の抜糸・最終チェック・帰国

あわせて、次の点は渡航前に必ずご確認ください。

  • 韓国での美容医療は自由診療で、日本の公的医療保険は適用されません

  • 喫煙と術後の急な減量は生着に影響し得ます。術前後の過ごし方を担当医と確認しておきましょう

  • 以前の脂肪移植・ヒアルロン酸などの施術歴は、事前相談の段階で必ず共有してください

  • 帰国後の経過確認の方法(オンラインでの連絡手段)を手術前に確認しておきましょう

費用は採取部位・注入範囲・処理方法により幅があり、症例によって異なります。当院は新論峴(シンノニョン)駅7番出口から徒歩2分にあり、江南駅周辺やソウル・瑞草(ソチョ)区に滞在しながら通院しやすい立地です。

まずはオンラインでご相談ください

21美容外科では、日本にお住まいの方向けに、渡航前のオンライン相談を受け付けています。顔のこけ方や皮膚の厚みは一人ひとり違うため、どの部位にどれだけ注入するかの設計がフルフェイス脂肪移植の出発点になります。21美容外科 日本語公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問

Q1. 脂肪はどこから採取しますか?
太ももやお腹など、比較的脂肪がとりやすい部位から採取するのが一般的です。採取部位はご本人の体型と脂肪の状態を見て決めます。採取部にも小さな傷と内出血が出るため、術後は注入部と採取部の両方のケアが必要です。

Q2. 効果は永久に続きますか?
生着した脂肪はご自身の組織として長く残りますが、加齢による変化や体重の増減の影響は受けます。また注入した脂肪の一部は吸収されるため、仕上がりのボリュームは術直後より落ち着いた状態になります。「永久に変わらない」と考えるより、「生着した分が自分の組織として馴染む」と理解するのが正確です。

Q3. 最終的な仕上がりはいつ判断できますか?
術後3〜6ヶ月が目安です。それより前は腫れと初期の吸収が混ざった状態のため、ボリュームの評価には向きません。追加注入を検討する場合も、この時期の状態を見てから判断するのが一般的です。

Q4. 以前の脂肪移植でしこりや凹凸が出ました。修正できますか?
再施術のご相談は可能です。ただし、しこりの位置や状態によって取り得る方法が変わるため、以前の施術の内容(時期・部位・可能なら施術記録)を共有いただいたうえで、対面診療で判断します。


本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応・リスク・費用は個人差があるため、必ず医師の対面診療のうえでご判断ください。